本日もご覧いただき、ありがとうございます。
奈良の奥村記念館を出てから小一時間で心斎橋のNIKON PLAZAに到着。
以前は大阪駅の近くにあって便利だったのですが、移転してちょっと不便になった😅
いつだったか、なんとなくD750についている標準ズームレンズ AF-S NIKKOR 24-120mm F4 G EDの手ぶれ補正が効いていないんじゃないか、と感じるようになりました。
今までブレることが稀だった1/30秒くらいでもブレることが多くなった。
このレンズの場合、シャッターボタンを半押ししてピントが合うと手ぶれ補正が効いて画面の微細な揺れが止まることが確認でき、シャッターボタンを離すと、数秒のタイムラグがあって『こくっ』という音とともに手ぶれ補正が解除され、ブレが確認できるようになる。
その手ぶれ補正解除時の『こくっ』がしなくなっていたので、『感じ』が『確信』に変わりまして、1週間ほど前に大阪に出るついでに心斎橋にあるNikon Plazaにレンズを預けたのでした。
レンズを預けたとき、ついでにボディの撮像素子(C-MOS)の埃取りをお願いしたところ、撮像素子上のゴミはもちろん、ファインダーのフォーカシングスクリーンについたゴミ、さらにファインダー接眼部の埃、外装全体の掃除までしてくださってきれいさっぱり、中古としても売り物になるじゃないのってくらいの仕上がりにしてくださっていました(これはレンズをお預けしたその日に1時間くらいで作業完了して返却していただいていました)。
今回はそのレンズを受け取りまして、一週間ぶりにボディと合体。
レンズもそりゃまあきれいになっていました。
お値段が数百円ということもあり、ズームリングのゴムパッドも劣化していたので新しいものに交換。
レンズ保護用のフィルタがねじ込まれているレンズ先端のフィルタ環も、フードの脱着固定のクリック部が摩滅していたため、これも交換。
この2つが新しくなっただけでもずいぶんとヤレた感じがなくなりました。
早速、試写。
もちろん、良好な描写をしてくれます。
ネコの置物も、目にピントを合わせてシャープに切り取れます😀。
マクロレンズのようには寄れませんが、近接撮影もきれいにいけます。
ただ、やはり近接撮影の切れと描写に関してはMicro NIKKOR 55mm F2.8Sのほうが断然上と感じます。
窓越しの遠景ももちろんきれい。
Nikon Plazaを出てからビル一階のショップを覗く。
1/50秒のシャッタースピード、けっこうラフにシャッターボタンを押したのですが、ブレは抑えられているのが確認できました。
今回の修理の内容。
■手ぶれ補正(VR)ユニット交換
VRユニットは駆動するレンズの一部と一体になっているため、そのレンズと一緒に交換。
■フィルタ環交換
フード固定クリックにより摩滅したレンズ先端のフィルタのねじ込みリングを交換。
■ズームリングゴム交換
経年劣化によってズームリングのゴムが硬化していたため、これを新品に交換しています。
撮影時は常に触っているところなので、新しい頃の感触が蘇ったのは嬉しいことです。
■防水シール交換
このレンズは防滴設計ですが、念の為に防水シールも交換。
■ローラー交換
ローラーとはズームリングで焦点距離を調整するためのカムのこと。
私のD750はすでに20,000ショットを超えているのですが、やはり使用頻度の高いこのレンズのズーム調整カムが摩滅していたようです。
新しくなったズームリングの感触は、そりゃもうしっかりした感じになっていました。
いつまでもズームリングの感触が変わらず、なかなか耐久性が高いなと思っていのに、やはり少しずつ劣化してこんな違いが出ていたんだなぁと感じ入りました。
今回、いちばんの成果はVRの復活ですが、VRユニットが故障していることと、ズームローラーの摩滅が組み合わさってレンズの後端から先端まで一直線になっていないといけない光軸のズレが修正されたとのこと。
なんとなく画質が落ちている感じがしていたのは気の所為ではなかったんですね。
修理代は技術料込みで28,000円強とちょっとはりましたが、現在のこのレンズの売価は14万円ほど、社外品の同等の焦点距離のズームレンズも10万円くらいするので、新調することを考えたら安く済んだ。
これでまた楽しく写真撮影に勤しめるってもんです😊