Garage Kachi R1150RTいじくり日記と時々ツーリング Season2

BMW R1150RT / Dedacciai Strada Vertigineで写真撮りながら走っています。

SIGMA USB Dockの導入

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

 

SIGMAのレンズは、同社のUSB Dockを使うとファームウェアのバージョンアップ、各種設定変更が行なえるらしく、ギミック好きの私としては黙って見過ごすことはできない😅

お値段もびっくりするようなお値段じゃないし、手元にはSIGMAの14mm F1.8という出目金もあって、そちらもファームアップができるかもしれないとポチってみました。

 

 

 

 

いつものAmazon、翌日には無事着荷。

 

至福の開封〜😊

 

SIGMAのこのシンプルでおカネをかけていないパッケージが好き。

こういうところに使わず、製品に回し、あるいは国内生産を維持する姿勢がいいなと。

 

パッケージを開けると保証書と簡単な説明書、そして本体とUSBのケーブルが顔を出します。

 

Dockそのものはプラスチック製の質量も軽いもの。

デザインはともかく、チープな感じはする... かなぁ😅

真ん中の丸いのはLED。

レンズがマウント面に装着されて電気的に接続されると点灯します。

 

反対側はNikonのFマウントです。

これもちゃんとMade in Japanです。いいな、SIGMA

 

パソコンに接続したUSBケーブルはここに刺さり、マウントの信号ピンを介してレンズと通信がされます。

 

こちらはレンズを外すときのリリースレバー。

 

接続用のUSBケーブルはけっこうな長さ。

 

Dock側に刺さるプラグは、Micro USBかと思いきや、ちょっと形状が違う。

これは、このケーブルをなくしたり破損させてしまったらいけないですね。

 

SIGMAのHPからソフトウェアをダウンロードできます。

Windows用Optimization Pro

www.sigma-global.com

Mac用Optimization Pro

www.sigma-global.com

 

インストールし、Dockにレンズを装着した状態でUSB接続して起動すると初期画面が立ち上がります。

 

私がやりたいのは手ぶれ補正(Optical Stabilizer)の調整AFの動作設定

これらは【カスタムモード設定】でセットしますので、初期画面の【カスタマイズ】ボタンで現れた画面で【カスタムモード設定】ボタンをクリック。

 

レンズ本体にスイッチがあるカスタムモードの【C1】【C2】、デフォルトでは当然ナニも設定されていませんので、【C1】をクリックして設定画面に進みます。

 

【AF速度の調整】をクリック。

 

デフォルトでは【標準】が設定されているので...

 

【品位優先】をクリックします。

要するに合焦速度よりも正確性を優先する、ということのようです。

 

【OK】をクリックして前の画面に戻り、こんどは【OSの調整】をクリックします。

 

これもデフォルトでは【スタンダード】が選択されているので...

 

【ダイナミックビュー】をクリック。

説明書きに書かれているように【張り付くように止まる】ことに期待大です。

 

画面右下の【OK】ボタンをクリックして前画面に戻り、【書き込み】をクリックすると...

 

確認メッセージが現れ、【承諾する】をクリックするとレンズ本体に設定が書き込まれます。

 

レンズをDockにセットしているとDockのLEDが点灯していますが、書き込んでいる最中は点滅に変わり、書き込み終了すると再び点灯に変わります。

 

設定が終わったあと、レンズをカメラに装着し、カスタムが【Off】のときと【C1】にセットしたときの違いを比較してみたところ、OSの【ダイナミックビュー】はすごいですね。

望遠端の400mmで被写体にレンズを向けるとプルプルとブレるのですが、シャッターボタンを半押ししてピントが合うと、本当にビタっとブレが止まる。

いつOSが効き始めるかというのは、シャッターを半押ししてピントが合う前から止まっているのかもしれませんが、AFスピードが速いのでまあどちらでもいいか、という程度の差です。

いずれにしてもOS(NikonではVR=Vibration Reduction)の威力というのはすごいもんですね。

ところで、D750の標準ズームである24-120mmもこのVRはついているのですが、このSIGMAを使っていて気がついた。

SIGMAではOSが作動し、シャッターボタンから指を離してしばらくすると『こくっ』と音がしてOSが解除され、像が動き始めるのですが、NIKKORの24-120mmでも使い始めた頃、ほぼ同じ音がしていました。

ところが、この24-120mmにつかけてみたところ、この解除時の『こくっ』が聴こえなくなっている?

あまり気にしていませんでしたが、たしかにVRが効いていないみたいだ😅

これは別途サービスセンターに持ち込んでチェックしてもらわないといけないな...

 

■おまけ

せっかくDockを手に入れたので、すでに手元にある14mm F1.8も設定してみようとやってみました。

接続してOptimazation Proを起動すると、すぐにファームウェアのアップデートが提案されました。

【詳細情報】をクリックすると...

 

あまりD750には関係なさそうなアップデートであることがわかりましたが、まあせっかくなのでアップデートしておきましょう。

 

アップデート中に確認してみましたが、アップデート前のバージョンは1.00なので、わずか0.01のアップデートでした😂

まあやってもやらなくてもまったく影響なしであったことでしょう😅

 

無事アップデート完了。

カスタマイズについては、このレンズではピント調節くらいしかなかったので、特に不具合はないので見送り。う〜ん、ちょっとつまんないな😅

 

ということで、SIGMA 100-400についてはうまくいきましたが、実際にOS(VR)がどんなふうに動作しているのか興味があって観察してみました。

レンズを適当な方向に向けてシャッターボタンを半押し。

ピピッという電子音とともにピントが合い、固定されたことが知らされます。

その状態でレンズをレンズ前方から覗いてみると、いちばん外側の前玉は当然動いていないのですが、その奥の方で動いているレンズがあるのが見えます。

わざと手をわずかに動かしてみると、その動きにシンクロしてレンズが動いている。

どの部分が動いているのかなとSIGMAのサイトでこのレンズのレンズ構成図を確認してみました。

どの部分が動いているのか断定的なことは言えないのですが、見えている部分からなんとなく3群から5群くらいまでの3つの群のすべてか、もしくは一部が動いているものと思われます。

もしかするとその後ろ側も動いているかもしれませんが、いずれにしても最前面の1〜2群目は動いていない(鏡筒に固定されているので動かせないと思われ)。

これはレンズ内手ぶれ補正がついている他社製レンズでも、おそらくすべて同じ構造なのだと思います。

これがナニを意味するかと言うと、本来、鏡筒内のすべてのレンズの光軸が一直線に並んでいないといけないものが、手ぶれ補正が働いているときはその光軸がズレるので、おそらくこの間は本来の光学性能が発揮できず、各種収差が増大しているかもしれません。

まあ、レンズ設計ではそうした光軸ズレも計算に入れて性能低下がしないようにしているのでしょうが、そうした視点で見るとボディ側で撮像素子を動かして手ぶれ補正をするほうが制御は楽、かつ光学性能の低下も防げるかもしれないと思ってみたり。

一方、手ブレの抑制幅は鏡筒内補正の方が広いかなと想像します。

まあ、技術的な難易度(というか困難さ)などまったく知らないドがつく素人の言うコト、技術者の方が聴かれたら『アホか』と思われるでしょうね😅