本日もご覧いただき、ありがとうございます。
先日、SIGMAの望遠ズームレンズのことを書きました。
そうしたら、もうなんなの、信じられねぇ、って思うようなことが起こりました😅
あの記事自体は12月19日の公開だったのですが、書いたのはその12月に入るか入らないかくらいだったのです。
そうしたら、ちょうど記事が公開されたくらいのときに会社の同僚から
『Kachiさん、実は親父が亡くなったんですが、つい数ヶ月前に買ったレンズがあるんですよ、確かNikonをお使いでしたよね? これ、使いません?』
と、まさに記事にした SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporaryを見せてくれたのでした。
くれるって言われるものの、確認してみると殆どお使いになったような様子はなく、こんなものをタダでいただくことはできない、と(喉から手が出まくりながら)固辞したのですが、とうとう誘惑(じゃないぞ!)には勝てず、ちょっと書けないようなお値段でいただくことができました。
とまあ、事情が事情だけに諸手を挙げて喜ぶのははばかられるのですが、やっぱり嬉しいものは嬉しい。
いただいたレンズはもちろん箱がまだ残っていて、保証期間もまだ8ヶ月も残っている😳
開梱の後、出してみます。
下にあるのはレンズフード、この向きでレンズ先端に装着できますが、反転させて被せ、コンパクトに収納することもできます。
細かいところをチェック。
4つあるスイッチ、【FOCUS】はフォーカスモードで、【マニュアルフォーカス】【オートフォーカス+マニュアル併用可】【オートフォーカスオンリー】を切り替えます。
上から二番目は【フォーカスレンジ制御】で、【最短撮影距離の1.6m〜6mまで】【6m〜無限遠】【フルレンジ】の3つを切り替え、これによってフォーカスの迷いを抑制したり、フォーカススピードを改善します。
【OS】は【Optical Stabilizer】で要するに手ブレ防止。【1】は通常の手ぶれ補正、【2】は流し撮りなどに使用するもので、縦方向のブレのみを抑制するらしい。
【CUSTOM】は別売のUSB Dockでカスタム設定を2つセットできるものらしい。これは買わないとイカンな😅
レンズフード。
どうやら専用設計らしい、贅沢ですな。
当然、樹脂製なのですが、このフードの作りがなかなかに良い。
装着して時計回しに回すと『こくっ』という感触とともにクリックがはまって固定されます。
この感触が丸い感じなのですがしっかりしていて、長くこのクリックが維持されそうなのです。
実は私のD750についていたNIKKOR標準ズームのレンズフードのこのクリックは、この感触がいかにも頼りなく、早晩摩滅して固定されなくなりそうだと思っていたら、案の定スカスカになりまして、仕方ないので自分で修理したことがあります。
こういうところは最近のNIKKORレンズよりサードパーティのSIGMAなんかのほうが造りはきちんとしていると感じます。
これは同じSIGMAの14mmF1.8を購入したときにも感じたものです。
距離表示。ここはオーソドックスです。
フィルタ径は67ミリであることがわかります。
レンズフードをつけた全景。
やっぱりフードつけると迫力がありますね。
これ、ズームは最短の100mmなのですが、最長の400mmにするとさらに迫力が増します😅
後ろ玉。
まあこの明るさですのでこれくらいの後玉です。
大きくはない。
私はフィルタがつけられるレンズには必ずフィルタを保護用につけています。
昔はよく『Skylight』なんて言うちょっとだけピンクがかったのを使っていましたが、今回はUVカットにしました。ネットでポチ。
安心のMade in Japan。
と言いたいところですが、最近は基幹産業で不祥事も重なっていてちょっと残念です...😔
MARUMIは大丈夫でしょうけどね。
UVフィルタはお値段的にもお手頃でした。
着色はほとんど認められません。
D750に装着したところ。
すんげえ長い😅
こうやって見るとやっぱり60年前のFマウントの口径は小さいと感じますね。
まだボディとレンズの間で電気的な信号のやり取りをすることが想定されていない時代の設計なので、信号ピンを仕込む余裕もそれほどなく、後ろ玉の大きさも物理的に制限される。
最近台頭しているミラーレスは、ミラーボックス内のミラーがないため、フランジバック(マウント面から露光面までの距離)が短く、加えて上記のような信号ピンの存在も想定した余裕のあるマウント口径を採用しているので、先の記事にも書いたように光学設計面での制約が取り払われて画質向上のブレークスルーになっていると言えます。
マウントの口径で言えば、ソニーのマウントよりもNikonのZマウントのほうが大きく、アドバンテージはあると感じます。
手持ちの75-300のズームは、ボディに装着して肩に下げているとズームが伸びていってしまうのですが、このSIGMAのズームにはそれを止めるための『LOCK』スイッチが付いています。
これがロック状態。
そしてリリース状態。
カメラを構えたときにちょうど左手の親指がアクセスしやすところに切り替えスイッチが集中しているため、使い勝手は良さそうです。
『Made in Japan』と書かれているのが14mmと同じ。
国内での製造の空洞化が言われて久しいこうした工業製品の中で、いまでも日本製造を続けていることには素直に拍手を送りたい。
あの日本を代表する光学機器メーカーのNikonでさえ、とうとうカメラの国内製造はなくなり、主力工場はThailandになってしまった。
頑張ってほしいものです。
鏡筒本体はプラスチックを多用していて、レンズ全体の質量軽減に寄与していますが、樹脂素材であることによるチープ感はさほど感じられません。
ただ、ズーミングリングはゴムパッドに覆われていますが、ピントリングは同じような造形ですが、ゴムパッドではなくプラスチックリングに滑り止めを整形してあるものです。
ファインダを覗いてシャッターボタンを半押しするとピントを合わせに行きますが、半押しのタイミングで手ぶれ補正が起動し、だいぶブレが抑制されるのがわかります。
実際に撮影をしてみるのが楽しみです。
会社の同僚に感謝です。