本日もご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事のブレーキフルードの交換については、私のR1150RTはABSユニットが故障してすでに撤去してしまい、コンベンショナルなブレーキラインに再構築しているためこの記事のやり方でOKですが、ABSユニットが生きている場合はココに書いている方法ではダメ、コントロールサーキットとホイールサーキットの両方でブリードをしないといけません。ご注意ください。
さて、これもけっこう長い間放置していたやつ(^^;
前回の車検の前なので、もう2年も放置したってことだ...
ブリードニップルとそのホルダはMotorworksですでに調達済みなので、これを交換します。
せっかくブレーキをいじるんだったら、もしパッドが使用限界だったらこれも交換したほうが手間が一回ですむ。
ということで、まずはパッドの残りをチェックです。
フロントの左側。
だいぶ減っているけどまだ大丈夫。
右側も同じくらいの残量。まだしばらくいけます。
リア。
こちらももう少しいけます。
リアブレーキパッドですが、新品時からこちら側のパッドのほうが厚みが薄く作られています。
おそらく、右側は覗けないぶん、左側でマージンを取って見せているのでしょう。
パッドピンがサビサビですね、でもこれも調達済みなので次のパッド交換時に入れ替えましょう。
フルードはAstro Productsで購入したDOT4。
ちょっと多すぎな気もするけど、これより小さいのはなかった。
まあこまめに交換して早めに消費しましょう。
さあやりましょうかね。
これが在りし日のリアキャリパのブリードニップル。
もう見るからにサビサビであの細いスクリューが逝きそうですよね。
もちろん、ちゃんとキャップを付けているし、ブリードのあとはニップルの内側に残っているフルードを吸い取ったりしているんですよ。
まあ車齢19年(当時)だったらこんなになるもんなのかな。
それが折れてこの状態で2年運行していた。
フルードが漏れるということはないけど、その間、フルードは放置していたわけで、あまり褒められたことではないですね。
ところで、このホルダなのですが、キャリパの向こう側がちょっと盛り上がっていて、メガネレンチの一部がそこにのっかってしまってホルダへのレンチのかかりがちょっと浅いのです。
うまく舐めずに緩められるかな...
こちらがMotorworksで購入したブリードニップルとホルダ。
ステンレスの輝きが頼もしい。
ニップルを締めた状態。
そして緩めた状態。
マスタシリンダの方にあるリザーブタンクの蓋を開けないで外せば漏れも最小限ですむかなと。
周辺は湿らせたウエスを巻いて養生しておきます。
新車時から、たぶんいちども開けずに20年、固着しているかもしれないので数日前からCRC556を数回に分けて噴いておいたところ、意外とあっさりと緩んでくれました。
本当はキャリパをはずしてやるべきなんでしょうね、今回はこの状態でレンチをかけ、瞬間的にコンとインパクトを与えたら一発で緩んでくれて助かりました。
リザーブタンクの蓋を閉めてはいたものの、ホルダをはずした穴は大きいのでやっぱり少し溢れた。
写真を撮る間もなく新しいホルダをねじ込みました。
パッキンの厚みのおかげでホルダのかかりは純正よりも深くしっかり締められました。
いやしかし、色がこれだと浮きますな(^^;
これが錆びて折れたブリードニップルについていたキャップ。
サビがついて赤くなっているのでお掃除しておきました。
いや、なんでしょ、この『取ってつけた感』(^^;
なんかハカイダーがシルクハット被っているみたい(笑)
さて、フルードが少し溢れたし、そもそもフルード換えられるようにするために修理したのだから、フルードを入れ替えちゃいましょう。
リザーブタンクを開けてフルードを注ぎ、ブリードしていきます。
意外に熟成されていないように見えますね、そんなに色は濃くない。
それでもほぼ入れ替わったと思えるころには、やっぱり色はだいぶ薄くなっているみたい。
これは過去からブリードしたフルードが溜まってこんなになっているのですが、上の方の色が薄くなっていることからも、そろそろOKでしょう。
復旧前にちょっとチェック。
この内側のラバーカバーの内側、これはフルードと反対側の上なのですが、この濡れているのはナニ?
水を呼んだ?
それともフルードが回ってきている?
いちばん外の蓋の裏も同様に濡れている。
ナニにせよ、拭いておこう。
ペーパータオルで拭った感じは水のように見える。
両方ともきれいにしておきました。
リザーバタンクのフルードレベルはここで。
ブリードし終わったら最後の後始末。
ペーパータオルを細くコヨリにしまして...
ブリードニップルの中に残存しているフルードを吸い取る。
何回かやって奥の方までしっかり吸い取る。
けっこうな量が残っているんですよね。
作業は完了です。
ちょっと修理対象の周辺をもっときれいにしておくべきでしたね。
はずしたホルダです。
驚いたことに、密閉はパッキンではなくて、シリコンのOリングでした。
これのおかげで割にあっさり緩んだのかな?
フロントもフルード交換しようと思ってフロントのリザーバタンクを開けてみたのですが、こちらは2年前に交換しているのでそれほど汚れていない。
ちょっと液面が高いな、ということで調整をしておきました。
オイル交換と同じ 142,946kmでの実施。