本日もご覧いただき、ありがとうございます。
拙宅の奥さんの茶道教室に来てくれている生徒さんのお一人がお食事会を開いてくれることになりました。
会場は彼女がお手伝いをしているヴィラ。
町家を改装したステキなお宿です。
私も話は聞いていて、いつかは行ってみたいと思っていたので、誘っていただいて喜んで参加させていただくことにしました。
まずはお宿の中をご紹介。
もともと町家だった建物をリフォームしているので、町家によくある中庭があります。
中庭は、暑い京都の夏に中庭と、両サイドのどちらか外の空間に水をまくことで空気のゆらぎが発生し、天然のクーラーのように涼を感じられるという、先人の古くからの知恵です。
玄関横の居間には花が生けられています。
こういうところが粋ですね。
戸の引手は鶴かな?
中庭にはこんな島が。
緑の葉と苔がみずみずしい。
中庭から居間の方を見ます。
床はフローリングに替えてあって、床暖が暖かくて実に居心地がいい😊
この端正な、シンプルな直線の組み合わせが実に美しい。
柱にはところどころにリフォーム前のなにかが組み合わされていた跡が残っていたりして、自分が住んだことがあるわけでもないのに、なんだかそこをさすってしまう懐かしさがある。
茶道教室の生徒さんと拙宅の奥さんが厨房で準備に勤しんでおります。
拙宅には娘がいないので奥さんは彼女と一緒になにかするのがとっても楽しいらしい。
お食事の準備が整うまで、私は宿の中を探検します。
2階の西側の寝室。
川端通りに面していますが、川端通りと宿の前面の道の間には疎水が流れていて、そこに桜の木がある。
春はきれいだろうなぁ。
ウルトラワイドで部屋の全景を見てみるとこんな感じ。
夕暮れなんかは西の山に沈む夕日が見えるんじゃないかな。
四条界隈なので、鴨川の対岸には古い宿やお食事処が軒を連ねているので、純粋に古都の景色としても楽しめます。
夏には納涼床も建てられるはず。
その部屋から東の間に向いた様子。
こちらがその隣のお部屋。
当日は雨模様でしたが、中庭に隣接しているため光がたくさん入ってきて実に気持ちがいい。
町家というのはちょっと薄暗い印象がありますが、このお宿はそんな町家の薄暗さとは無縁で清々しい気分になれる。
これなら、天候不順で出かけるのが億劫なときでも、宿の中にこもっていてもゆっくり気分よく滞在できそうです。
設えられている香炉。
鳥獣戯画が描かれているようですね。
その周りにはカタツムリのガラス細工、こういうちょっとした小物が楽しくセンスがいいなと感じます。
そのさらに中庭の空間を挟んで隣の娯楽室(?)もなんか落ち着ける空間。
左端には文机が設えられています。
右側の暖炉のようなものは、炎はダミーですが、見ているとほんのり温かい気分になるのが不思議。
2階の東の端にはもう一部屋ベッドルームがあります。
京都の町家は、昔は間口の広さによって課税がされていたため、間口は狭く、奥に向かって長いいわゆる『うなぎの寝床』の形状をしているため、このように東西に長く、部屋を東西もしくは南北にいくつも配置することができます。
一階中庭に戻ってきました。
雨に濡れた木の枝が気持ちよさそう。
バスルームは近代的にリフォームされています。
こういうところは旅の疲れを流す場所としてこんなふうに清潔感のある空間にしているあたりはオーナー様の心遣いを感じることができるところです。
湯船に浸かると、そこの小窓から外の小庭の様子も見えます。
これは寛げますね。
そろそろお食事ですよ〜、という声がかかったので、これからお食事開始。
というところで次回に続きます😊
■撮影機材
Nikon D750
AF-S NIKKOR 24-120mm F4 G ED
SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art