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令和六年がスタートしました。
この年末年始も東京の息子のところで新年を迎えるべく、年末の早朝、自宅を出発します。
スタートは06:45。
この往路で確実に13万3千キロに乗りますね。
あ、高速乗る前にガソリン入れないと😊
07:45頃には前方に日の出。
新東名の新清水ICの手前で富士山の頭が見えてきた。
この時期にしては雪は少ない印象。
いつもここで真正面に富士山が見えるのがこの道の魅力。
この見事な山体。
まさに日本という国の象徴という感じです。
富士山のちょうど南側を走行中。
右の中腹のあたりに宝永山の火口が見えます。
グルッと富士山をまいて北上、御殿場まで走ります。
どこから観ても円錐形の美しい形。
個人的な感想ですが、やっぱり世界一美しい独立峰。
スイスのマッターホルンなんかも荒々しい中に端正な顔を見ることができますが、やっぱり日本の富士山は別格だよな〜😊
御殿場ICでおりて、乙女峠を越えてやってきたのは『箱根ラリック美術館』。
ここに寄ったのは、奥さんのたっての希望、そして私もいちど行ってみたいと思っていた『Orient Express』の客車を観てみたかったから。
Orient Express=オリエント急行はご存知のように、1883年に運行を開始した、パリからコンスタンチノープルまでを走る寝台列車。
この客車はファーストクラスの模様。
この時代に何カ国をもまたぐ国際列車を敷設したというのは大変なことだと思いますが、2009年頃まで運行を続けていたという、世界的にも類を見ないスケールの大きな鉄道です。
この客車は、無論、オリエント急行の客車の内の一両に過ぎませんが、現在ではTea Salonとして運営されています。
数組の先客が入っていたので、お願いするものを決めてから待ち時間の間、外回りを見学します。
何年製造のものか確認するのを忘れました。
が、このサビ具合を見てもそうとうの年数であることがわかります。
屋内保存のため、傷みが少ないのはいいですね。
しかも、ここは箱根の山の上なので、湿度もさほどでもないでしょう。
いちど走っている車両に乗ってみたかったですが、まあ乗車賃もすごいんでしょうね。
と庶民はため息です😅
あの、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』でも舞台になった列車ですよ。
この車両を製造した会社のプレートでしょうか、フランスの会社であることが見て取れます。
車両とは関係ないですが、外にはこんなオルゴールもありました。
10分くらい待ったかな、スタッフの方が『どうぞ』と案内してくださいました。
ちゃんと乗車券の体をしています。
このオリエント急行の客車はラリック美術館の敷地内に設置されていますが、それはこの列車の室内装飾をそのラリックが担当したからです。
レプリカではない、本物のオリエント急行の車両です。
こんな素敵な列車で旅をしたら、そりゃ豊かな気分になるでしょうね。
こうした調度品はたぶん現役時代のものを使っているのだと思われますが、調度品だけではなく、車両そのものが文化的に非常に貴重なものなので、取り扱いは十分に注意しないといけません。
ソーサーは日本の業者がオリエント急行からのライセンス供与によって製造したもののようです。
そうでないとこういう文字も書けないのでしょうね。
フルーツのプディング。
これはみずみずしくて美味しかったですね〜😊
ただ、残念だったのは、せっかくの美味しい紅茶なのに、しかもコーヒーの選択肢はないのにミルクティーに入れるミルクがホットミルクではなく、コーヒーに入れるようなコーヒーフレッシュだったこと。
ここまでこだわっているなら肝心の紅茶はちゃんとホットミルクを用意してほしかったなぁ。
窓にはフランス語で『Ne pas se pencher au dehors』(身を乗り出さないこと)と書かれています。
なんてわかったように書いていますが、『Ne pas』が『...してはいけない』しか分からず、それ以降はDeepLに頼ってしまいました😅
天井の明かりもたぶんラリックのデザインでしょう。
このへんのボタンや座席番号も昔のまんま。
もちろん、このボタンは機能していませんが、おそらく、スタッフを呼ぶための呼び鈴のボタンでしょう。
これもむやみに押してはいけない。
ポワロさんが座っていそうですねぇ。
このレリーフももちろん、ラリック作。
コーヒーフレッシュのことは置いといて、紅茶とプディングを楽しみましょうね。
目を見りゃ嬉しいのがわかるってものです。
ここよってよかったね😊
VITREX、おそらくガラスメーカーでしょう。
ただ、ネットで検索してみてもこのロゴの会社は見つからず。
関連しそうな左官用のツールを売っている同名の会社はあるのですが、このロゴではなく、同じ会社かどうかは不明でした。
滞在時間は30分を指定されています。
あ〜もう終わりかぁ、な奥さん。
まあでも欧州気分を楽しめたからいいよね。
当然、美術館の方にも寄っていきます。
美しく整備された敷地内を進みます。
途中にはこんなクラシックカーも。
おそらくはOrient Express隆盛期の頃のものかと思います。
すっかり堪能した二人は、お土産にこの近所でローストビーフをお土産に買い込み、息子宅へ向かいました。
続きます。
■撮影機材
Nikon D750
AF-S NIKKOR 24-120mm F4 G ED
Micro NIKKOR 55mm F2.8S