本日もご覧いただき、ありがとうございます。
拙宅の奥さんの茶道教室。
学生さんや、社会人の大人の方もきてくださっています。
そんな生徒さんのうち、大人の方のお茶会を開催することになりました。
準備はけっこう色々やることがあって、私もお手伝い。
お湯を沸かすのも私のお仕事ですよ。
今日の席主をされる生徒さんがステキなお菓子を買ってきてくださいました。
『萬々堂通則』というお店のもののようです。
『糊こぼし』というお菓子。
紅白のいかにもおめでたい、上品なお菓子。
お茶会の前にお食事をいただきます。
本日の会記です。
先程のお菓子『糊こぼし』はこの牡丹をかたどったもののようですね。
まだ和室の釜でのお点前を経験されていない生徒さんはテーブル茶道でスタートです。
作動はお茶を楽しむものなので、あまり形に拘るよりも、こうやってステップを踏んで行くほうがいいだろうという拙宅の奥さんの考え方です。
私もそれに賛成。
そうやってステップアップしたほうが入りやすですよね。
先程の糊こぼしの他にも、地元のお菓子屋さんで買ってきたお菓子も可愛らしい。
お茶を点てていただいている間に御干菓子をいただきます。
建てていただいたお茶をいただきます。
お茶の世界の『侘び寂び』というのは私の感覚からするととても柔軟性が高くて懐が広い感じがします。
何でもかんでもピカピカのものがいいというのではなく、例えばこういう欠けが入ったような茶碗にも『使い込まれた美しさ』を見出す。
こうしたところを、『損壊した』と捉えるのではなく、持ち主とともにした歴史を愛でるもの。
だから、割れたものを金継ぎして修復したものでも、その金継ぎを『景色』として楽しむのです。
お茶を頂いたあとのこの泡の跡も『景色』。
骨董品が珍重されるのはそういうところもあるのかもしれませんね。
こちらの棗(なつめ)は大切な茶道具の一つ。
茶道具にもそれぞれ『格』があるそうで、お湯を沸かす釜などはだいぶ上だったと聞いた記憶があります。
主菓子。
これも次のお手前のときにいただきます。
和室に移って次の生徒さんのお点前をいただくことに。
拙宅に和室があってよかった。
畳の表替えをしたあと、記事にはしていませんが、炉を切りまして、ちゃんと茶室の体を作りました。
厳密に言うと床の間の位置、炉の位置が正式な茶室に合わないところもあるのですが、もともと茶室にすることを前提に設計された和室ではないのでそこは致し方ない。
建て替えでもしない限り変えることができないのでそこはよしとしましょうと。
先程の『糊こぼし』です。
これ、上品で美味しいお菓子です。
お菓子はお懐紙をお皿の代わりとして使って載せますが、こうした柔らかいお菓子はお懐紙にこびりつくことが多いので、その上に硫酸紙という表面がツルッとした紙を置いてその上に載せます。
先日ご紹介した、お食事会を開いてくださった生徒さんのお点前でいただきます。
こうして、この日のお茶会は楽しく終了。
これからもこういうのあるといいね。
あと、暖かくなったら野点もね😊
■撮影機材
Nikon D750
AF-S NIKKOR 24-120mm F4 G ED
Micro NIKKOR 55mm F2.8S